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なつかしい あのころ

なつかしい あのころ

ヒナの寝床

  China2

Chinaの寝床は鳥かごの中にあるわらで作った巣箱であるが、かごは空いているので出入り自由。日中は部屋のお気に入りの場所を点々と渡り歩き、餌を食べる時と水を飲む時にかごの中にご帰還していた。

 最初の二年間ぐらいは、夜九時過ぎになるとかごの中に戻し、生地を掛けて寝かしていたが、人間の話声が聞こえると反応して、「私も出して~」 と訴えかけるようにうるさいのである。

 外に出してやると落ち着き手の中に納まってしまうとスヤスヤと寝てしまう。就寝時間の時にかごの中に戻してやると云う感じだった。

 ある日夜中にChinaが暗闇の中をチョンチョン床を歩きながら(雀が歩くと表現はしないが)7、8mはある廊下を通過し寝室まで辿り着き、私たちを起こそうとしていた。
 「Chinaこんなところまで来て何してんの?」と話し掛けた時、地震があり、けっこう揺れた。雀に地震予知能力があるとは思えないが、立て揺れと横揺れの間隔が長かったから震源地は遠かったと記憶している。
 震源地が遠い場合は人間より早く地震を感じるのかもしれない。

 その日以来、週に2、3日は私たちの寝室まで出刃ってお泊まりするようになった。寝床までくると要求するのである。

 そう、手の中に入れて欲しいと。


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